脱サラする方法(15)「セールスの基本って何だ!?」

ということで、(13)で「私はセールスができるんです!」アピールをしたわけなんですが、そんな何百億もする「ビッグビジネス」だったわけじゃありません。

しかし、私が最初に言ったように、「最初の百円を稼ぐのがムズカシイ」と同じで、基本さえマスターすれば大きなビジネスにも応用できるんではないかと思います。

大学卒業したばかりで、大した経験もありませんでした。 英会話学校のスクールマネージャーって、生徒と楽しくお話してればいいのか、と思ったら大間違い。 地獄のようなセールスが始まりました。

具体的にいうと、私は成田空港の近くと銀座支店でスクールマネージャーをしたんですが、先生は12人。5人が日本人の先生、七人が英語圏の先生、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、からの先生です。

そして私がするのは、1年30万から100万のレッスンを売ることです。

当時の売り上げの設定は1ヶ月1200万円でした。 外回りの営業ではないので、まだ楽だと思われるかもしれませんが、これがすごく辛い。

本社が言うには、大手の英会話学校で、テレビコマーシャルや駅での宣伝はお金かけてしてやってるんだから、学校に訪ねてくる人はすでにお金がかかっている人たちだ。

そのやってきた人たちに、30万円から100万円のレッスンを売ることなんて、簡単だろうが?と言う考え方です。 もうやってくる人たちが、万札に見えます。

本社が言うには、来店した日に即決しなければ、2度と戻って来ない、即決させろ!です。

そもそも恥ずかしがり屋の私が、今いる生徒たちと仲良くする、と言うのにも慣れていないのに、初めて会う人とおしゃべりしてその日に数十万円のものを売りつける? 一体、どうすればいいんだ!?

最初は全然売れません。売り方もわかりません。

本社からは、毎日、いや、毎時間、プレッシャーをかける電話がかかってきます。

そして、各学校の売上成績のランキングをファックスで送ってきます。 しかも、来客人数も報告しなければならず、野球の打率のように何割の成績、つまり、十人きて八人サインアップしたら80%のように成績をつけて他の学校のマネージャーと比較されます。

「じゃあ、来客の人数を少なくレポートすればいいんじゃない?」と思うかもしれません。

しかし、それができません。

なぜかと言うと、毎回先生に来客者の英語のレベルチェックをしてもらうんですが、入れば千円、入らなかったら五百円先生がもらえる、と言う決まりだったので、報告しなければ先生から苦情がきます。

全然サインアップしてくれない!

そもそも私はセールスができるタイプじゃないんだよ!!

もう泣きそうな日々でした。と言うか、本当に泣いてましたね。

しかし、、、 結果から言うと、毎月の売り上げ目標を達成し、私は300人以上いる学校マネージャーの中で、トップの成績を残し、2年弱で海外勤務を言い渡されました。

12人同期がいましたが、ブラックな体質の会社に体を壊したりして他の人は全員やめて、残ったのは私一人でした。

どうやってそれを達成したと思いますか?

そういや、半年でやめた食品会社の経理の仕事の同期も12人で、辞めたのは私だけだった。面白いな。

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