脱サラシリーズ(19)「運を上げる方法」

前回、「運」もセールスに関係がある、と言いました。

別に生まれた時の「運がいい人」「運が悪い人」のことを言っているのではありません。私にとって、「運」とは「周期」だと思っています。周期のことであって、結局統計学の問題だと思います。だから、運も数学だと思います。

私はその兄の小学生の夏休みの自由研究の影響があったのかどうか、は分かりませんが、世の中確率でできてるなあ、とは思っていました。

私は高校生の時はなぜか理系で毎日数学が2時間のクラスでした。

私は特に「仮定と証明」問題が好きでした。

結構数学が楽しかったのに、大学入試の数学は難しすぎたので、大学は文系にすることにしました。

私は大学生の時、「なんでおじさんたちはみんなパチンコが好きなんだろう?」と開店前の行列を見てよく思っていました。

「パチンコも確率で勝てるのだろうか?」と急にサイコロの確率をした時のように試したくなりました。

私が大学生の時は、さすがにバブル期は過ぎていましたが、当時よくCanCanとかで言われていた昭和のコンサバ系女子、お上品そうな洋服を着るのが好きでしたから、見た目大人しそうに見えたと思います。

大学の帰りちょっと一人浮いた感じで、パチンコに行ってみることにしました。

友達もみんなお嬢様っぽい子が多かったし、パチンコをやる友達もいないし、入ったことも教えてもらったこともありません。

しかし私は自分でこの仮定を立てました。

「1万円分のパチンコの玉を買って、2万円になったらやめる。」

この仮定ではまだ足りないな、と思いました。

そして、これを付け加えました。

「パチンコ台には勝つ周期があるだろう。ずっと負け続けているおじさんを探して、そのおじさんが当たらないのに頭にきて帰った台を狙おう」

お嬢様っぽい服を着て、パチンコ屋で負けてるおじさんの席を狙う女子大生。それが当時の花子でした。

私の思惑通り、毎回1万円分玉を買って、2万円くらいになったらやめる、という「仮定は証明」されました。

10回くらい通って全勝だったので、もうそれには飽きてパチンコに行くのをやめました。

そして、英会話学校で働いていた時の話に戻りますが、

毎月1日から始まり、月末までに1200万円を、契約だけでなく、回収、しなければいけませんでした。

確率的に、毎月の来客者数はなぜか同じくらいでした。

だけど、くる日とこない日がある。

1週目に集中してくる月もあれば、真ん中にくる月、終わりにくる月、もありました。

こない時は1週間全然こない時もありました。

そんな時は本当に焦ります。

本社からは毎日確認の電話がきます。

でも、焦っても仕方がありません。

パチンコ台のように、当たる時間はいつくるか分かりません。

でも確率的に、例えば、毎月50人はくるはずなのです。

パチンコが当たらなくて、諦めて帰るおじさんを待つ気持ちでした。

営業の成績がいいマネージャーと、悪いマネージャーがいて、

自分は努力をしていて、その分当たる率は上がっているはず。

確率的に、今月も1200万円達成できるはずである!!

それが当たらないからと言って落ち込んでいたら、「いい運」つまり「いい周期」を取り逃がしてしまうのである!

世の中全て確率で出来上がっているのである。

メンタルやられるマネージャーが多くいる中、そうやって私は毎月自分の精神を健全に保ち、毎月1200万円の売り上げを達成することができたのである。

その時の気持ちは、今年3月にコロナで暴落しているときに全ての株を売らずにじっと耐えた時の精神力に似ている、と私は思います。

株価が上がる「この根拠」「あの根拠」がある。

だから私は株を売らない。

株価が戻るのを、当たらないおじさんのパチンコ台を待つかのように、待てばいいだけなのである。

こうして今年、結構株で儲かりました。

確率の神様、サンキューベリーマッチ。

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