脱サラシリーズ(21) 「人生ゲームでゴールした!と思ったが。。。」

日本の大手英会話学校でトップの成績を残し、歴代最年少、最速で海外勤務、カナダのバンクーバーへの転勤を命じられました。

まあ、前回書いたように「普通の女の子でも海外勤務!」の宣伝に使われたわけなんですが。

バンクーバーに着くと、私の前任のマネージャーが車で迎えにきました。

その車は私のものになります。

そして、社長の税金対策なのか知らないが、その英会話学校の社長は海外支店、当時20箇所くらいあったと思いますが、すべての支店に豪邸を買っていました。

私が住むのはバンクーバーでも金持ちが住むエリア当時3億円のその豪邸、多分現在だと2倍以上の金額になっていると思いますが、ご近所さんはシルベスタースターローン、マイケルJ フォックスの家がある高級住宅地の豪邸に1人で住むことになりました。

そこはマネージャーが研修に来ると泊まったりしますが、30人分のベッドがある大きな家なので、1人で住むのは怖い、とは思いました。

部屋は広く、お風呂は豪華なジャグジーがあります。

誰かに「今欲しいものは?」と聞かれると、私はよくふざけてこう言いました。「地位と名誉」

当時の私は、人生ゲームで「地位と名誉」を手に入れてゴールした、と思いました。

その人生ゲームは、全国にある大手の英会話学校のマネージャーの中で、全体のビジネスで比べたら、小さな鳥籠の中何ですが、20代前半の女子であった私にとっては「地位と名誉」を思うがままにしたと思いました。

夢のような暮らしで「これ、人生ゲームのゴールじゃん!」と思いました。

バンクーバー校に転勤する前は銀座校で働いていたのですが、当時銀座にスターバックスの日本初めての支店がありました。

アメリカ人、カナダ人の先生が「スターバックス銀座店」ができた、とよく買いに行っていたので、私も銀座のスターバックスで「トールラテ」を買っていました。

しかし、バンクーバーにいくと、「日本には1店舗しかないイケてるスタバ」がそこらじゅうにあります。

前任のマネージャーも、「まずスタバでラテを買ってこよう」と言うので私も本場のスタバでトールラテを買いました。

銀座では日本語でオーダーできたのに、カナダだと英語でオーダーです。

普段アメリカ人やカナダ人の先生とは話していたのに、スタバで英語でオーダーは緊張します。

だって、英会話で働いているアメリカ人、カナダ人の先生と、一般市民のアメリカ人、カナダ人って全然違うんです。

英会話学校の先生は、日本人の発音になれているし、ゆっくり話してくれるのですが、普通のアメリカ人、カナダ人は話すスピードも容赦ない、日本人の発音にもなれていない。

だから、英会話学校の先生と話ができても、普通のアメリカ人、カナダ人には通じない、と言う矛盾が生じていることに、私は気がつき始めました。

ここで一句

「英会話  駅前留学していても  本場の外人通じない」

地位と名誉を手に入れたと思った花子は、ラグジュアリーな生活と本場のスタバに心躍らせていました。

その時の花子は、これから大変な毎日がやってくるとは、考えもしませんでした。。。。

ここの音楽はこれでお願いします。

 

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(ゴールを目指して、100人いいねが続く限り、多分続く)

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